日常生活を車椅子で過ごす娘が、将来も困らないような造りの家を建てたいと思っていました。今の家は2階建てで地下もあって、使っていない部屋もある大きな造りの家なので、「平屋の小さなうちがほしいね~」とよく話していました。
工事は、地元の会社にお願いしようと決めていました。秋島建設さんのことは息子から話を聞いていて、秋島さんならいろんな事をやってくれると思ったので相談しました。実際に家づくりの話が始まると先がどうなるかと思うぐらい自分達の中で話がまとまっていなくて・・・。その時々、言いたい放題言えて、聞いてもらえたのが良かったですね。一つ一つが普通じゃないので、他の人の家造りの3倍は打ち合わせに時間をかけてもらったんじゃないかと思います。
住んでみて、車椅子で移動する娘が困ったと思うところがないって言っています。動きやすい動線で、離れたところに居ても親子の会話が通る間取りにも満足しています。
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車椅子で生活される方の生活スタイルや仕様は、みな同じではない。単純に床に段差がなく有効開口の確保だけでは、「暮らしやすい家」にならないんですね。ここが今回の家づくりで、手探りしながら施主さんと一緒に悩み考え難しいと感じた部分でした。
インナーガレージから続くスロープへと進み玄関の引き戸を開けると、段差なくホール、そして室内へと繋っています。床の段差をなくし広くとった間口幅、力を入れずに開閉できる引き戸、玄関からリビング・キッチン・洗面・寝室とぐるり回遊できる間取りなど、移動しにくいとか、使いにくいとかいうことがないように、何度も打ち合わせを重ねました。
完成した住まいの中を車椅子で動きやすそうにされる姿を見ることで、一つ一つの造りが、適切であったと嬉しく思いました。
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- 洗濯干すところが広くていい
- リビングが明るくていい
- トイレやお風呂に入っている時は閉めるけど普段は戸を開けておくことで、キッチンから娘の部屋で話しができるのがいい
- 和室の押入の収納も沢山はいるからよかった
- 玄関が明るくていい